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Love Emotion
第17章 【番外編3】泣いて甘えて。
仕事には理不尽がつきものだ。
そんなことは理解している。
「おーい!」
病棟中に男の大声が響く。
今の時間は22時。消灯時間はとっくに過ぎている。
「おーいっ!」
声の主はナース室の横にある個室からだ。
部屋に行くと、声の主である平塚さんがニタリと笑った。
「おう、三崎ちゃん、来たか。ちょっとベッドを上げて」
「平塚さん、もう消灯です。寝てくださいね」
少しだけベッドを上げてからそう言うと、平塚さんがぎろりと私を睨んだ。
「なんでそんなこと言うんだ。よし、わかった。大声出すぞ。いいなっ。おおおーい!!おーいっ!」


――――ああ!もうっ!


正直に言えばイライラすることこの上ない。
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