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Love Emotion
第17章 【番外編3】泣いて甘えて。
「触るな、バカ野郎っ。ぶすっ、あっち行けっ」
険しい顔で罵る夏川さんに「ごめんなさいね」と言って、さっと体の位置を変える。
こんなのは平気だ。もう慣れた。
でも、心が疲れてどうしようもない。
なんでこんなこと言われなきゃいけないんだろう。
なんであんな態度が許されるんだろう。
そんな気持ちを抑えながら、深夜の一時過ぎに仕事を終えてアパートに戻ると、慶の部屋に明かりがついていた。
(…起きてるのかな)
小さな棘でたくさん刺された心が、慶を求めていた。
通信アプリで『起きてる?』とメッセージを送ると、すぐに既読が付き、『起きてるよ』と返信が来た。
『今から行くから開けて』と返し、部屋を訪ねると、慶が出てきた瞬間、私はその愛しい顔に安心して抱きついた。
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