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Love Emotion
第4章 インシデント
混乱する頭をどうにか回転させ、むりやり口を動かす。
「あの、昨日セットしたのは、石神さんなので…」
『でも昨日の担当は三崎さんでしょう?最後に確認しなかったの?』
「あ、えっと…、はい、していませんでした」
電話の向こうから遠藤さんの溜め息が聞こえる。
『そっかー、じゃあ当直の先生に頼んで月曜日までの分、処方してもらうから、休日中はそれ貼ってくね。月曜日、主治医の先生に確認してね』
「わかりました」
プツンと電話が切れる。
私は携帯電話を握りしめたまま、しばらく動けずにいた。
(…どうしよう)
とにかく週明けに主治医と師長に報告しなくてはいけないことだけは解った。
一気に押し寄せた憂鬱が私を呑み込んで、思考を奪おうとする。
家に閉じこもっていると、閉塞感で息が詰まりそうになる。
私は気分を少しでも変えようと外に出た。
「あの、昨日セットしたのは、石神さんなので…」
『でも昨日の担当は三崎さんでしょう?最後に確認しなかったの?』
「あ、えっと…、はい、していませんでした」
電話の向こうから遠藤さんの溜め息が聞こえる。
『そっかー、じゃあ当直の先生に頼んで月曜日までの分、処方してもらうから、休日中はそれ貼ってくね。月曜日、主治医の先生に確認してね』
「わかりました」
プツンと電話が切れる。
私は携帯電話を握りしめたまま、しばらく動けずにいた。
(…どうしよう)
とにかく週明けに主治医と師長に報告しなくてはいけないことだけは解った。
一気に押し寄せた憂鬱が私を呑み込んで、思考を奪おうとする。
家に閉じこもっていると、閉塞感で息が詰まりそうになる。
私は気分を少しでも変えようと外に出た。