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第5章 命の終わり

今は終日をベッドで過ごし、鼻から入れたチューブに白湯で溶かした内服薬を注入し、二十四時間持続で高カロリー輸液を施行している。筋力も体力も落ちて自分で体を動かせないから、二時間おきに看護師が体の向きを変える。
それでも、すっかり痩せてしまった身体は、拘縮の影響もあり、褥瘡（じょくそう）を形成している。
肺炎を繰り返し、呼吸状態も悪化しているので、酸素吸入と頻回な吸痰を行っていた。