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第1章 恋の仕方を忘れた女

親との縁はロクなものじゃなかったけど、オトコとの縁もどうやらそうだったらしい。
高校二年生の時、ファーストキスの相手でもある一つ年上の先輩に告白されて何となく付き合ったけど、半年で「飽きた」と言われて振られた。後から噂で、奴が相当な女好きで、手当たり次第に女と付き合っては別れる奴だと知った。
専門学校一年生の時は、バイト先の同僚と付き合った。
初体験は彼が相手だったけど、私は痛みをこらえてコトを終えたことしか覚えていない。
その後、進級すると共に実習が忙しくなり、会う日もだんだんと減っていった。
会えるのは、バイト先だけになったある日、バイトが終わってシフトが同じだった彼と店を出ると、顔は可愛いけど、すごく怖い表情の女の子が近付いてきて、「彼と別れてあげて！いつまでも付きまとわないで！」と怒鳴られた。