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Love Emotion
第2章 朝活
「…あと、佐藤(さとう)さんはバイタル変わらず、レベル低下もありません。昨日十四時から酸素オフにしていますが、夜間もサチュレーション低下はなく、呼吸状態も落ち着いています。…以上です」
「お疲れ様でしたー」
準夜勤から深夜勤への申し送りが終わった。申し送りの終わった準夜勤の私はようやく緊張が解けて、ほっと息をつく。
現在時刻は真夜中の一時五分。
勤務終了までの残り十分、私は集中してカルテ記入を始めた。
電子カルテが普及する中、私が働く特別養護老人ホームが併設されている病院では未だに手書きの紙カルテだ。
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