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男の娘のボクに彼女と彼氏ができるまで
第2章 百合音さんの好きなこと
翌日、教室の前でボクは大きく息を吸った。
これから百合音さんと同じ講義だ。

学校にいる時のボクは、当然ながら男子生徒の格好だった。
頭はウィッグを被りやすいように短く切っていて、服装もとりあえず家にあったシャツとジーパンを合わせましたって感じだ。
どこからどう見ても冴えない。

昨日のことは夢だったんじゃないだろうか。
あの美しい百合音さんが、ボクなんかのことを好きだなんて、

あ、それとも百合音さんってレズっ気があるのかな。
男の姿のボクを見て幻滅されたらどうしよう。
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