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男の娘のボクに彼女と彼氏ができるまで
第3章 柳くんの好きなこと
「あ、あの……これ、百合音さんの番号ですよね?」
百合音さんじゃなかったことへの落胆と、はしゃぎすぎた声で出てしまった恥ずかしさに、ボクはおどおどと返事をする。
『そう、百合音がお風呂に入ってる間に、スマホ借りた。ちょっと桜李くんに話があって』
柳くんは電話越しでもわかる爽やか声だ。
「な、何ですか?」
ボクはドキドキしながら答えた。
友達が少ないせいか、改まってそんなことを言われると緊張してしまう。