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男の娘のボクに彼女と彼氏ができるまで
第3章 柳くんの好きなこと
ボクは内股になりつつ、お腹のあたりの布地をつかみながら、小さな声で言った。

「あ、あの、百合音さんは……」

「今日は俺ひとりだよ。まぁ入って」

柳くんと一対一だと知って、ボクは泣きたくなった。
彼女の弟に、女装姿で呼びだしをくらう男はそうそういないんじゃないだろうか。
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