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先生、早く縛って
第10章 それぞれの距離
でも、私は……先生と沙也加がいま何をしていたとしても、ずっと先生の奴隷にしかしてもらえないとしても……やっぱり先生が大好き。
こういう時なんて答えたらいいんだろう……?
そんなことを考えてフリーズしていると……階段の踊り場で、こちらを見下ろして立ち尽くしている先生と目が合った。
先生! いつから……?!
「………………二人とも早く帰れよ〜」
そう言いながら階段を小走りで下りてきて、すぐに廊下の先に消えてしまう先生。
かなり密着した状態のまま固まっている私たちを見て、先生は少しだけ驚いた表情をした気がしたけど……それはほんの一瞬で。
その姿は、いつも通りのクールな先生そのものだった。
沙也加と一緒じゃないんだって……一人でいる先生を見て私は少しだけホッとしたけど、冷たすぎるその横顔に不安が募ってくる。
先生、どう思ったんだろう……?