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先生、早く縛って
第19章 魔の呼び出し
その時、私の肩をトントンと叩く人がいた。
「結衣、ちょっとい~い?」
沙也加ちゃんだ……
その可愛らしい顔を見ていると、先生とキスをしていた後ろ姿が嫌でも蘇ってくる。信じろって言ってくれた先生の言葉を信じてるけど……
それでも胸の痛みが消える訳じゃない。
それにしても……沙也加ちゃんはもともと、先生ファンの女子にあまり良い顔をしていなかったから、私のことなんかほとんど無視なのに……
一体、何の用だろう?
「なに、なに~? 私も知りたぁい!」
不穏な空気を感じたのか、里美ちゃんが間に入ってくれたけど……
「ごめんね? 結衣と2人で話したいんだ」
沙也加ちゃんは有無を言わさぬ力強さで私の手を引っ張った。