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先生、早く縛って
第23章 古都の夜
俺と蓉子の間には一枚の布すら無かった。
蓉子のしっとりとした白い肌は、俺の胸にぴたりと吸い付くようにして息づいている。
僅かに上下する胸元……小ぶりの乳房のその先端にある固く尖った小さな突起は、蓉子が確かに興奮しているのだということを告げていた。
ここは、蓉子が友人と宿泊する予定だった京都市内の旅館の一室。
新しい宿の様だが……いわゆる和風モダンな感じの、なかなか趣のある建物だった。
この近くの和食屋で蓉子が友人のために予約していた懐石料理を食べ、そして雪崩れ込むように二人はこの部屋に入り……
灯りを消す暇もなく、俺は蓉子から着物を引きはがし、そしてそのほっそりした身体を布団に組み敷いていた。
どうしてこんなことになったんだろう。
いや、その答えは明確だ。
俺はどうしようもなく彼女に惹かれている……
突き動かされるような衝動としか言いようがない。
それは蓉子も同じはずだ……