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先生、早く縛って
第26章 幼馴染
いつの間にか、凛の目から涙が零れ落ちそうになっている……
「私、カズくんのことが好きになっちゃったの……」
凛の切なそうな声が響いた。
突然の告白……胸がいっぱいになった俺は、凛を抱きしめキスをしていた。
短いキスを終え、唇を離すと……凛の大きな瞳には花火が鮮やかに映っている。
「俺も凛が好きだよ……」
俺の口からはそんな言葉が零れ出る。
凛を好き……? そう、好きなんだ。なぜ今まで考えようとしてこなかったんだろう。
また人を愛せるかもしれない……この凛となら。
「凛のこと、彼女にしてくれる?」
俺は凛にもう一度キスをした。
肉欲に引きずられるようにして始まった今までの関係とは明らかに違う……
〝凛を絶対大切にしていこう〟そう俺は心に誓っていた。