この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
先生、早く縛って
第27章 幼い関係

「何それっ?! 凛だってもういろいろ知ってるし……子供扱いしないでよっ!」
俺は、この場にいない石塚に助けを乞いたいような気持になった。こういった場面の経験値だけは間違いなく俺より高いに違いない……
俺は女をなだめたりするのは苦手だった。
「すまない……そういう意味じゃない。俺は……凛を大切にしたいんだ」
「わかんない! わかんないよっ!」
大きな瞳で俺を精一杯見つめていた凜の顔がくしゃりと歪む。
そして堪えきれなくなったのか、その瞳からは涙がとめども無くボロボロと溢れ出した。それでもまだ我慢しようとするのか、歯を食いしばり……それでも涙を止められなくて。
いつも明るい凛が、こんな風になるのを見たのは初めてだ。

