この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
先生、早く縛って
第29章 つなぐ想い
「……石塚さん、バッサリ切ってもらえませんか? 肩ぐらいまで、短く……ただ、バッサリと」
それに自分に、お仕置きを……
「えぇっ?! どうして……それって、一海を本当に嫌いになっちゃったとか、そういう……」
「……先生のことは関係ないです。お願いします。どうしても……」
何度か押し問答したあと、私の長い髪は肩より上に切り揃えられていた。
石塚さんは手を動かしながらも、ちょっと辛そうに眉をしかめている。
30センチはある髪がパサリと落ちるたびに、春菜さんが心配そうにこちらを見て、でも……
「やっぱりすごいです……石塚さん」
もっと不恰好にして欲しかったと思うぐらい、石塚さんは上手に切ってくれた。ショートボブっていうのか……頬にかかった髪は私の丸い顔を強調しないし、パーマも掛けてないのに毛先に少し動きがあって……とっても素敵な髪形だった。