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第31章 「愛奴隷」

結衣の望みを叶えること……そして精神的にも肉体的にも支配していくこと。それが俺の望みになっていた。

そんな俺に結衣も全力で応えてくれる。
俺は結衣を……心から愛おしいと思ったし、絶対に失いたくないと思った。

これが求めていた関係だ。

もう結衣がヴィオラなのでは無かった。俺はヴィオラの代わりを探していた訳ではない。愛奴隷……それは俺が探していたかけがえのない女性、結衣に他ならなかった。それがたとえ、教師と生徒という許されない関係だとしても……

ずっと昔から俺は結衣を求めていたんだ……そんな風にさえ思えた。

そして俺はあの場所に結衣を連れて行った。
凛との約束の場所だ……

心の中で俺は凛に語りかけた。
あれから毎年繰り返してきた、謝罪と後悔の気持ちと……それに加えて、今年はありがとうとさよならを……

俺は前に進むよ、凛。
この、結衣と……