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二人の恋
第20章 旅立ち
振り向くとそこには
木崎さんが立っていた

『俺を置いていくのか?
いいけど
お前は変わらなくていいんだよ
お前はお前なんだからな

俺は待つことしかできないけど
待ってるから』

そういう木崎さんの声は震えていた

今は木崎さんの胸に飛び込むべきではないこともわかっていた
だから返事をせずに
電車に飛び乗った

木崎さんの声を背中に聞いて
電車は動き出す

急いで携帯を取り出し
メッセージを打つ
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