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カノジョ
第7章 こんなカノジョ《再々》
 
 うん。

 やっぱり穿いてなかった。

 あのスースーしたのは、やはりノーパンだからだった。

 ここで狼狽えても仕方ない。

 穿き忘れて直ぐに狼狽えるのは、まだまだ初心者。

 そんな事じゃ真希は動じない。

 と言うか、こんなの一回や二回じゃ済まないくらいやっていた。

 慌てるくらいなら早く家を出ろとはよく言われる。

 言われるけど、無理なものは無理。

 ノーパン登校を数回やっていれば、それなりの対応だって既に考えてる。

「ふっふぅん」

 思わずドヤ顔。

 近くに居た男子が怪訝な視線を向けて来たけど無視。

 チラッと腕時計を見れば、頑張ったお陰で数分の余裕が出来た。

 丁度良く、前方にはトイレがある公園が見える。

 そこのトイレで鞄に入っているショーツを穿いてしまえばミッションコンプリート。



 …だった。


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