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第4章 快楽
〜さくらside〜

土方さんと繋がったまま、しばらくお互いの舌を絡めていた。
くちゅ…

「んっ…はぁ」

口づけの合間に、なんとか呼吸をする。
口づけだけで、陰部が熱くなり、更に蜜が溢れてくるのが分かる。
(好きな人と抱き合うことがこんなにも満たされるものだなんて、知らなかった…)
うっとりと目を潤ませ、土方さんを見つめていると、ふいに土方さんの律動が始まった。

「あっ…!」

慌てて手の甲を唇に押し当て、声を消そうとする。

「んっ…うっ…」

それでも激しい腰の動きに声が漏れ出てしまう。
(あぁ。奥まで…!気持ちいい。)
膣の内側で土方さんの熱を感じる。
土方さんの腕に捕まり、律動に感じ入る。

ぐちゅっぐちゅぐちゅっ
2人がおりなす水音は部屋中に響き渡る。
水音が大きい程、自分がとても淫らな女だと知られてしまうようで恥ずかしい。

「んん…っ」

喉を反り返らせながら、なんとか目を開けて土方さんの表情を見る。
土方さんは私の耳の脇に肘を付き、額に汗を浮き上がらせ、眉間にシワを寄せている。その表情がとても艶やかに見えて、また奥がキュッとなる。

「さくら…そんなに締め付けるな。早々に達しちまうだろうが」

低く掠れた声で囁かれる。
その色っぽい声がなんだか嬉しくて、

「気持ちいいですか?」

と聞いてみる。
律動を緩め、代わりに奥までグッと押し入れ、グリグリと腰を回してくる。
ピクンと背中が弓なりになる。

「…さあな」

グリグリされるたびに、土方さんの根元が陰核に擦れ、快楽の波が押し寄せる。

「あぁぁっ…!」

思わず声を抑えるのを忘れてしまう。
土方さんの広い背中に腕を回し、しがみつく。
そのまま、激しく律動を再開させる。
パンッ パンパンパン

「…っ‼︎」

必死にしがみつき、肩口に唇を押し当て声を殺す。
(もう、だめ…っ!)

「土方さっ…も、もぅ…!」
その瞬間、私は目の前が真っ白になり、大きく体を痙攣させた。

…ーーー…

まだはぁはぁと肩で息をする私を抱きしめ、愛おしげに頬を撫でる。

「気持ちよかったか」

…っ!
顔を真っ赤にさせ、俯きながら、

「…言わせないでください」

すごく気持ちよかったなんて、自分がはしたないと思われたら嫌で言えなかった。

「まだ余裕そうだな」

口角をニヤリと上げ、土方さんが言う。

「え…?」
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