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第7章 自信
〜土方side〜

近藤さんの話を聞きながらも、土方は自分の部屋のことが気に掛かっていた。

「とし、何か気がかりなことでもあるのか」

「…いや、何でもねぇよ」

土方は近藤に気付かれぬよう視線を伏せ、そっと息を吐き出す。



ーーー…

山崎が来ていたことは途中から気づいていた。
すぐに立ち去るかと思ったが、ほんの少しだけ開いた襖から、じっと中の様子を伺っている気配を感じた。それに、僅かな息遣いも。

山崎がさくらに気があるのは、何となく気づいてはいたが、まだ女を知らない山崎にはどうする事も出来ないだろうと、気付かぬ振りをしていた。さくらの方も純情で、他の男に目移りするとは思えなかった。ただ、さくらは鈍感なところがあり、四季の客に言い寄られても気付かなかった。山崎がさくらに想いを寄せているなんて、ましてや想像すらしていないだろう。
鈍感さ故に、何か間違いが起こらないとも限らない。

山崎が無理矢理さくらに襲いかかるなんてことは無いだろうが…
少し見せしめとかねぇとな。
だが、俺も近藤さんも山崎を信頼して、頼りにしている。
信頼している新撰組隊士とは波風は立てないようにしたい。
そうすると.俺たちの仲を見せつけるのが手っ取り早い…か。
さくらの真っ白な肌を他の男の目に晒さねぇように、なるべく注意していたが、正直夢中になりすぎて、肌を隠しきれたとは言い切れない。
山崎のあの反応…たぶん少しは見えてたんだろうな。
不本意だが仕方ねぇ。
あれで山崎もさくらに手出しは出来ねぇはずだ。

山崎には酷な事をしたかもしれねぇが、…これでいい。
さくらは俺だけを知っていればいい。
土方は片方の口角を上げた。その表情からは、絶対的な自信が伺えた。




さくらは絶対誰にも渡さない。



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