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第2章 土方
〜土方side〜

今日は屯所の自分の部屋でさくらを抱きしめたいと思い、自分の部屋へ呼んだ。
夜の街を女1人で歩くのは危険だが、山崎が迎えに行ってくれるというので安心した。
山崎は新撰組の監察で仕事ぶりは真面目だし、任務は完璧に遂行するので近藤さんからの信頼も厚い。
女が苦手というのも、自分の女と2人きりにさせても大丈夫だと安心できる。

屯所で女を抱くなんて、絶対にあり得ないと思っていた。けれど、仕事が忙しく部屋から出られない今日も、どうしてもさくらに触れたくなって部屋に呼んだ。
さくらと一つになってからというもの、あいつの白く柔らかな身体が脳裏に焼き付いて離れない。ふんわりと香る甘い匂いも、甘い声も。…やべぇな。
眠りが浅く、人の気配がするとすぐに目を覚ましてしまう俺だが、さくらと一緒だと、深い眠りに落ちることができた。
さくらが部屋にやってくると、もう触れたくて仕方がない。何度も口づけをし、帯をほどいてゆく。
早く素肌に触れたい。
俺だけが知っている、さくらの艶やかな姿。
白く柔らかな肌に触れたい。
さくらは屯所で肌を晒すことに戸惑ったが、俺がもう待てなかった。
胸に顔をうずめると甘い香りがする。
普段、新撰組の副長として気を張り詰めているが、この香りをかぐと落ち着く。
さくらの身体のあたたかさも、心底俺を溺れさせる。
誰にも渡したくない。
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