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Love adventure
第2章 記念日。
ほなみは、毎度、まな板の上の鯉のように、あぐりのなすがままだ。
服を見立てたり上手にお化粧したりなど、ほなみにはできない芸当なので、正直助かっている。
あぐりはあぐりで、連れのほなみを着飾ってやらないと気がすまない。
「わーお!ステキ!見てごらん!」
あぐりが満足そうに腕を組み、うなずきながらほなみを眺めている。
ほなみは、姿見に映る自分に少し戸惑った。
ゆったりとした首周りと腕の一部が大きく穴が空いているデザインで、落ち着かない気分になる。
「……この服、寒い」
「何言ってんの!適度な肌見せは女らしさを強調できるのよっ!その位なによ。減るもんじゃなし。
せっかくのお出かけだし周りの男どもに"おっ!いい女だぜ!ヒュー!"て言わせる位の本気を出しなさいよ!」
あぐりは、自分の髪を整えながら言い放った。