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Love adventure
第26章 盗み見られた、愛
「大丈夫かな……ほなみちゃん」
三広は、寝室のふたりを気にして、綾波に出された紅茶にも手を付けずちらちらと視線をさ迷わせ落ち着かない。
綾波は、紅茶に角砂糖をポトリとひとつ入れ、繊細な手つきでスプーンで掻き回す。 更に角砂糖をもうひとつ入れてスプーンをくるくると動かしてから一口含んだ。
どうやら甘さが足りないらしいーー不満げに眉間にシワを寄せると、一気にみっつの角砂糖をつカップに投入する。
綾波は、美味い、と言いたげな満悦な笑みを浮かべ紅茶を味わっていた。
「――やっぱり心配だ!」
三広が椅子から立ち上がった時、膝をテーブルの角で強打してしまった。
声にならない叫びをあげてうずくまる彼を見て、綾波は苦笑する。
「祐樹が立ち直るかも知れないと考えてあの女を呼んだのはお前だろう。
直感を信じてドンと構えておけ」
三広は悲壮な表情で、強打した向こう脛を手でさすった。
「うう……そうだけど。祐樹が立ち直ったとして……その後は?どうするの?」
「後?さあな。不倫関係がバレたら困るのはあの女だろう。こちらとしても世間のクレッシェンドのイメージがあるからな。いずれ清算してもらう事になるさ」
綾波は底知れない色をその目に浮かべた。
「そんな……」
三広が、顔を曇らせる。
「お前、祐樹とほなみが上手くいって欲しいと本心で思っているのか」
綾波は、俯いた三広に鋭い目を向けた。
三広は、寝室のふたりを気にして、綾波に出された紅茶にも手を付けずちらちらと視線をさ迷わせ落ち着かない。
綾波は、紅茶に角砂糖をポトリとひとつ入れ、繊細な手つきでスプーンで掻き回す。 更に角砂糖をもうひとつ入れてスプーンをくるくると動かしてから一口含んだ。
どうやら甘さが足りないらしいーー不満げに眉間にシワを寄せると、一気にみっつの角砂糖をつカップに投入する。
綾波は、美味い、と言いたげな満悦な笑みを浮かべ紅茶を味わっていた。
「――やっぱり心配だ!」
三広が椅子から立ち上がった時、膝をテーブルの角で強打してしまった。
声にならない叫びをあげてうずくまる彼を見て、綾波は苦笑する。
「祐樹が立ち直るかも知れないと考えてあの女を呼んだのはお前だろう。
直感を信じてドンと構えておけ」
三広は悲壮な表情で、強打した向こう脛を手でさすった。
「うう……そうだけど。祐樹が立ち直ったとして……その後は?どうするの?」
「後?さあな。不倫関係がバレたら困るのはあの女だろう。こちらとしても世間のクレッシェンドのイメージがあるからな。いずれ清算してもらう事になるさ」
綾波は底知れない色をその目に浮かべた。
「そんな……」
三広が、顔を曇らせる。
「お前、祐樹とほなみが上手くいって欲しいと本心で思っているのか」
綾波は、俯いた三広に鋭い目を向けた。