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Love adventure
第57章 君は残酷な愛の天使

先程までシーツをつかんでいた指が、悩ましく腰に絡み付く。
もう何度目だろうか。
欲情のまま、欲しがるままに抱き合った。
だが、ほなみは今の智也を見ていなかった。
抱かれながら、他の幻を夢見ている。
高校生の頃の智也なのか、西本祐樹なのか――
初めてほなみを抱いた夜の記憶を辿れば、様々な想いや情景が今でも甦る。
あの夜ーー確かにほなみはいつもと様子が違っていた。
涙を溜めて、見つめる瞳には熱がこもっていた。
あの瞬間だけは、ほなみの心は智也にあったのかも知れない。
だが突き放したのは、他ならぬ智也だ。
どんなに悔やんでも取り戻せない。
もう何度目だろうか。
欲情のまま、欲しがるままに抱き合った。
だが、ほなみは今の智也を見ていなかった。
抱かれながら、他の幻を夢見ている。
高校生の頃の智也なのか、西本祐樹なのか――
初めてほなみを抱いた夜の記憶を辿れば、様々な想いや情景が今でも甦る。
あの夜ーー確かにほなみはいつもと様子が違っていた。
涙を溜めて、見つめる瞳には熱がこもっていた。
あの瞬間だけは、ほなみの心は智也にあったのかも知れない。
だが突き放したのは、他ならぬ智也だ。
どんなに悔やんでも取り戻せない。

