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Love adventure
第57章 君は残酷な愛の天使

「……ここは……?」
ほなみは明らかに狼狽していた。
――ああ、もう、あの夜の君は何処かへ行ってしまった。
熱く蕩ける眼差しは跡形も無く消え去って、彼女は、ただ怯えて智也の様子をうかがっている。
つい先程まで首や背中に甘くまとわりつき、たぎる幹を愛したその手は、自分の身体を隠すように、智也から逃れるように胸を覆っている。
智也が手を伸ばすと、ほなみは弾かれたようにビクリと震え、顔を逸らした。
「――そんなに、それ程までに俺が怖いのか……?」
「……っ……こ、来ない……でっ」
ほなみはその目に一杯に涙を溜め、ベッドの上を後ずさり、シーツをかき集めて身体を隠した。
智也の胸に大きく風穴が開き、耐え難い痛みで胸が潰れそうになる。
「……離さない……」
智也は低く呟くと、ほなみの身体を覆うシーツを剥ぎ取り彼女を組み敷いた。
布を裂くような悲痛な叫びを聞きながら。
ほなみは明らかに狼狽していた。
――ああ、もう、あの夜の君は何処かへ行ってしまった。
熱く蕩ける眼差しは跡形も無く消え去って、彼女は、ただ怯えて智也の様子をうかがっている。
つい先程まで首や背中に甘くまとわりつき、たぎる幹を愛したその手は、自分の身体を隠すように、智也から逃れるように胸を覆っている。
智也が手を伸ばすと、ほなみは弾かれたようにビクリと震え、顔を逸らした。
「――そんなに、それ程までに俺が怖いのか……?」
「……っ……こ、来ない……でっ」
ほなみはその目に一杯に涙を溜め、ベッドの上を後ずさり、シーツをかき集めて身体を隠した。
智也の胸に大きく風穴が開き、耐え難い痛みで胸が潰れそうになる。
「……離さない……」
智也は低く呟くと、ほなみの身体を覆うシーツを剥ぎ取り彼女を組み敷いた。
布を裂くような悲痛な叫びを聞きながら。

