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Love adventure
第62章 熱愛宣言・略奪宣言

「3・2・1キュー!」
スタッフの番組再開の合図の直後、クレッシェンドメンバー全員を画面に映してから、ピアノの前に姿勢良く立つ西本祐樹がアップで映し出される。
西本は柔らかい中に決意を秘めた目でカメラを見据えた。
カメラを、と言うよりは、もっと別の何かかも知れない。
深呼吸して、マイクを持ち話し始める。
「今夜は、クレッシェンドの西本祐樹として、そして……ひとりの男として、皆さんにお話したい事があります」
出演者や観覧客、スタッフはにわかに色めき立つが、司会のヤモリは平然と頷いていた。
ほなみは、ゴンドラの前で西本を見つめながら、思わず自分の拳を固めた。
西本は真っ直ぐに前を向き、きっぱりと言う。
「今、とても大切な人が居ます。そして、その人には家庭があります」
スタジオが騒然となり、ほなみも自分の口を思わず掌で覆う。
「……西君、本当に覚悟を決めたみたいだね」
浜田はほなみの肩をポンと叩いた。
スタッフの番組再開の合図の直後、クレッシェンドメンバー全員を画面に映してから、ピアノの前に姿勢良く立つ西本祐樹がアップで映し出される。
西本は柔らかい中に決意を秘めた目でカメラを見据えた。
カメラを、と言うよりは、もっと別の何かかも知れない。
深呼吸して、マイクを持ち話し始める。
「今夜は、クレッシェンドの西本祐樹として、そして……ひとりの男として、皆さんにお話したい事があります」
出演者や観覧客、スタッフはにわかに色めき立つが、司会のヤモリは平然と頷いていた。
ほなみは、ゴンドラの前で西本を見つめながら、思わず自分の拳を固めた。
西本は真っ直ぐに前を向き、きっぱりと言う。
「今、とても大切な人が居ます。そして、その人には家庭があります」
スタジオが騒然となり、ほなみも自分の口を思わず掌で覆う。
「……西君、本当に覚悟を決めたみたいだね」
浜田はほなみの肩をポンと叩いた。

