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い.ん.り.ょ.く.
第10章 10羽
俺が まだ 小学生だった頃
俺達家族は この街で 暮らしていた


そう 雪の 双子の 妹が 亡くなるまでは


元々は 伊波家は 彼女が 継いだ
と 言うより 雪が 放棄したらしいが


その 知らせを 聞き 雪は 島に 帰った

颯斗は 店を 独立 立ち上げたばかりで 忙しく 動き廻っていた


必然的に 俺は 1人で 居る時間が 長くなった

家に 帰っても 誰も 居ない

暗くなる迄 近くの 公園で 過ごし 時間を 潰した



その時に 声を かけてきたのが 彼女だったんだ

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