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繋がれた鎖
第9章 捜索――和也――
咲の隣人田中家の朝食時


「咲ちゃん今頃幸せにやってるかしらね~(笑)

あの三鷹グループの親戚が居たなんて初耳で驚いたけど
両親が亡くなって大変だったものね~

落ち着いたら遊びにきてくれたらいいわね♪」

朝からの母親のお喋りに多少うんざりしてた息子…田中和也高校2年生(16歳)

和也「何回その話しすんだよ?
三鷹グループがどんだけのもんか知らねぇけど、咲がそこにいるっていう保証なんてねぇじゃん」

「そんなことないわよ。あんただってあの手紙みたでしょ?
ちゃんと元気にやってるわよ」

和也「それがホントだったら咲が自分でちゃんと挨拶に来るはずだろ?
それに高校入学の前日に黙って居なくなるっておかしいだろ?」

「それはそうだけど…そうね
入学式に保護者として列席させてもらおうと思ってたから居なくなってびっくりしたけど

親戚がいるなら、あかの他人がしゃしゃり出ていけないじゃないの」
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