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初花
第2章 紅珊瑚
日数を掛けて支度を施され
当日 私が訪れるまでにも 薬を塗り
教えられた通りに 型で拡げていたらしく

恐らく、痛みは有るにせよ
傷は負わないであろうと
女将が述べた通りだった。





少年を 末長く愛でるには
闇医者の指南を仰ぐに限る、と
ここへ私を連れてきた 色事を好む家臣が
手配した男が

硬い秘孔を、ここまで咲かせるまでには
どの様に 肌に触れたのか…



気づけば 閉じたままの瞼から
涙が落ちるのと反して
龍の 脚のあわいの茎も、震えながら
ゆっくりと勃ち上がってゆく。




私が 咲かせた花なのか
すでに綻んだ蕾に 水を与えただけなのか。


… まぐわう相手の 純潔など
若い頃も 気にした事はなかったし

龍には これが初めてであるのに
蕩ける肉の中を 味わいながら、
狭量なことを考えつつ 茎を撫でた。





啜り泣きの声は ごくちいさく、細く
しかし 甘美に滲み出してくる。
それまでより強く突いて 奥へ、、


「あゝ… っ…」


いままでにない 腔内の 抵抗、そして後に
華奢な 身体が震え
その鈴口から流れ続ける 蜜を
私は指ですくい 舐めた。


虚ろな目は 天井をみつめ
溢れる喘ぎは 止まらない。


これは、恐らく 闇医者にも
見せてはいない顔だろう。


薄く開いた唇にくちづけ
初めての閨で もう何度目かに達き
過ぎた快楽に 喘ぐ身体を、抱き締めて 果てた。





























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