この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
王子の甘い罠
第1章 王
海外事業部での私の担当はフランス。
月の半分近くはフランスにいるかもしれない。
小さい頃から、父の転勤でフランスに長くいたために
会話や読み書きは苦労しない。
そんな私のひそかな趣味が、官能小説を読むことなんだけど。
フランスに行ったときに大量に買い込んでくる。
官能小説はフランス語で読むに限る。
表現だって、日本語よりエロチックだし
何より、中身を見られても誰にも気づかれないってところがいい。
先月、大きな取引が終わって
少し仕事が落ち着いてしばらくフランスに行ってない。
買いためた官能小説も読み終わった。
そんなときはいつもお気に入りの1冊を読むことにしてる。
もう何回読んだか分からないその本は
大好きなページは折り癖がついて
すぐに開けるし、官能的な部分は少し過激だけど
電車の中で読んでいても
隣の人が覗き込んできても、官能部分だとは分からないのがいい。
で、問題はここから。
その本をどうやらなくしたらしい。
あれ?と気づいた時には、手元になかった。
どこに置いたんだろう。
別に私の名前が書いてあるわけではないから
出てこないかもしれない。
月の半分近くはフランスにいるかもしれない。
小さい頃から、父の転勤でフランスに長くいたために
会話や読み書きは苦労しない。
そんな私のひそかな趣味が、官能小説を読むことなんだけど。
フランスに行ったときに大量に買い込んでくる。
官能小説はフランス語で読むに限る。
表現だって、日本語よりエロチックだし
何より、中身を見られても誰にも気づかれないってところがいい。
先月、大きな取引が終わって
少し仕事が落ち着いてしばらくフランスに行ってない。
買いためた官能小説も読み終わった。
そんなときはいつもお気に入りの1冊を読むことにしてる。
もう何回読んだか分からないその本は
大好きなページは折り癖がついて
すぐに開けるし、官能的な部分は少し過激だけど
電車の中で読んでいても
隣の人が覗き込んできても、官能部分だとは分からないのがいい。
で、問題はここから。
その本をどうやらなくしたらしい。
あれ?と気づいた時には、手元になかった。
どこに置いたんだろう。
別に私の名前が書いてあるわけではないから
出てこないかもしれない。