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お気に召されたので。
第9章 医者と患者
「え…あ、の…?」
手術室に寝かされていた香月は僕が剃刀を持っているのに気がつき冷や汗を流す
「…それで何を…」
『盲腸の手術は、此処の毛を剃らないと出来ないんです。』
「…!」
『剃らせてくれますよね?』
僕は少しずれた眼鏡を上に上げて香月の両足を開く様に固定した
「なっ…止めろ!そんな事までしなくても…!」
暴れる香月、そんな姿を冷たい眼差しで見つめる僕
『暴れないで下さい。怪我したいんですか』
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