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第1章 ①まず出会います

「あ…」

『あんたは誰だ』と睨み付けようとした
その一瞬
俺のこめかみに
金属が触れた

こんなのアリか？
日本では銃刀法違反ってのがあるんだぞ！！

と言いたいとこだが
冷や汗がたらりと流れるだけだ

「神野一色…だな？」

彼女の声はどこまでも透き通り
俺の頭の中で響く
その凛とした響きの中に
威厳と覇気が渦巻いていて

俺はゆっくりと頷く
心臓は早鐘を打ち
吐き気すらしてくるのにたいし
彼女は優雅に微笑む