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第1章 ①まず出会います

どこまでも上から目線なのは
暮らしのせいなのだろう

映画の中でしか見た事ない
リムジンの椅子に座り
俺はとりあえず、汚さないように
足を床から微妙に上げていた

「…で、一体何者なんだ？」

「私の名は有馬千鳥、17歳だ、下の毛は生えてる」

「とりあえず、最後の情報はいらねーよ」

とにかく
何もかもがぶっ飛んでて
およそ、一般人の俺には全く理解出来ない

「いらないのか？直接見るから？」

「引っ張るな。それより…何故、俺があんたと結婚とかって話になった？」