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女中と主人の想い
第1章 生活
「起きたなら出て行きなさい。」
ーズキン!
また胸が痛くなる
「……また…眠っては…」
「迷惑だ。主人の命令に背く気か?」
そう言いながら、こちらを見たギルイ様の目が冷たく見えた。
シーツをギュッと握るも何も言えない。
私は使用人だから…
「ご、ごめんなさい。ギル…」
「話し方も戻せ。」
肩を揺らす
行為の前と最中だけ許されてる名前で呼ぶのと少し崩れた話し方
その時は昔を思い出すのに……
「も、申し訳ありません。ご…御主人様…」
ふと、目を向けると…不満は無いのか…また外を見るギルイ様
これ以上…話す事はダメ。
私はベッドから降りて、痛む身体を動かしメイド服に着替える。
長袖で膝丈のメイド服に…
黒のローファーを履き、少しフラつき壁に手をつくもギルイ様は外を見たまま…
出入り口の扉の前に行き、振り返り
「失礼…します。」
深く一礼し扉を開け、出て自然に扉が閉まるまでギルイ様の背中を見る。
ーパタン
廊下を歩きながら感じる腰の痛み
痛いけど…
行為は優しくするギルイ様を想いながら胸が痛くなる。