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rena's world story★a.n.r.r.y
第6章 繋がる心
青白くなった顔が、瞬く間に赤く膨れ上がった。
横を向いて吹き出す俺を見て、美和がめいっぱい背伸びをして睨んでくる。
……なんでもねぇこの遣り取りが
美和に求められていると、少しでも感じられる事が
小さな星のように、俺の胸の奥で輝く。
「お前、酔っ払って意識半分ねぇだろ?」
「~~お陰さまで醒めたよ!!」
「それなら話してやるよ。
……じゃなくて、ちゃんと話す」
「……!」
「聞いてほしいことがあるんだ」
“ 蓮が心から愛した、素敵な女性(ひと)だもの ”
“ 姫宮さん、あなたは……蓮にとってかけがえのない親友だもの ”
“ 蓮にとって大切な2人の絆なら……ずっとずっと続くと思うわ ”
……涙を浮かべて、ありがとうと言った彼女。
俺と美和を繋げてくれた、同じ名前のあいつの為に
……俺が、出来る事は……
「美和」
大きく目を見開く美和を、俺はそっと抱きしめた。
「お前に頼みたいことがある」
「………?」
「……あいつに……蓮に届くように」