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rena's world story★a.n.r.r.y
第21章 おまけのSS② *★* 嫉妬×嫉妬
「えっ!?
瀬名、お前もサーフィンするの~!?」
ここに集まったメンバーで1番大きな瞳を、さらにキラッキラに輝かせて
空のショットグラスを持ったまま、ユーリが勢いよく立ち上がった。
「するんじゃなくて、してたんだよ」
そう言って苦笑い……じゃない、普通に笑った瀬名。
左手を2回動かして、ユーリを自分の隣りに座るように誘導する。
「会社に入ってからは一度もねぇけど。
学生の時は女達に連れられて行ってたぜ、ベタに湘南あたり」
「うげ~~意外!!
全然そんなイメージ無いんだけどっ」
「俺じゃなくてお前だろ、“ ユーリ ”
そんな白くてヒョロい体で波乗れんのかよ」
「あー、俺もピークは高校の時だからな。
夏輝に誘われて始めたんだ」
……呼び名。
いきなり名前?
俺でさえ最初は “ 鈴木 ” だったのに。
空のグラスを取り上げて、ウイスキーのロックをユーリに渡す瀬名。
既に全員回ってるからそれ以上飲むなと口を挟みたいのに、2人が盛り上がり過ぎて間に入っていけない。
「夏輝が飛んでから俺も疎遠だった。
懐かしい、久しぶりに行きてぇな~~」
「あぁ、行こうぜ。
お前と行きたい」
「………!」
「今月は出張ねぇし。
俺と遊んでよ、ユーリ」