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rena's world story★a.n.r.r.y
第22章 作者自己満企画 *★* one scene love

side…★…陽菜
表参道で恋人みたいにデートしたい!!って
100回以上言い続けてようやく漕ぎ着けた日曜日。
ドタキャンされたらどうしようってドキドキしてたけど
交差点の先に、一際目立つオレンジ色のTシャツが飛び込んできた。
「~~来てくれた! やったぁ!♡」
嬉しい楽しい嬉しい!
夏輝さんと2人だけで遊べるなんて……
キューーンと高鳴る胸を押さえて、横断歩道を渡ろうとした……
次の瞬間
「~~~ぎゃぁっっ!!」
外れかかってた自分のスニーカーの靴紐を、自分で踏ん付けて
……私はその場で派手に転んだ。
「……い、痛たた…っ」
は、
は、
恥ずかしすぎる……!
クスクスと笑い声が聞こえる中、大丈夫?と声を掛けてくれる優しい人達も居て
膝を付いた放心状態からハッと我に返って、慌てて起き上がろうとすると……
「……おい」
見られていませんようにと、強く心の中で願ったのに
横断歩道の向かい側に居たはずの夏輝さんが、私のすぐ目の前に立っていた。
こ、怖くて顔見れない……!
「~~ご、ごめ、ごめんなさい…!」
「……は?」
「お、お見苦しい所を、わ、私…」
「………」
「………っ」
~~~えーん最悪!
なんで初デートの待ちあわせがこんなカッコ悪い始まりなのよ~~!

