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rena's world story★a.n.r.r.y
第3章 打ち合わせ
「………っ///」
ま、また突然さらっとそんなことを……///
ドキドキと心臓が鳴る私の手を、蓮はそのまま引っ張った。
「行こう、瑠璃。
二次会の件は部屋で聞くから」
「で、でも…」
「俺が出張中、寝てないだろ」
「……!」
立ち上がった私を、蓮が困ったような表情で見つめる。
「……心配してるんだ。
本当に大丈夫かって聞きたいのは、俺の方だよ」
「………」
「理由は、言えない?」
“ なにか問題でもあるのか? ”
“ あんな完璧男を相手に、まさかマリッジブルーってわけじゃねぇだろ? ”
……蓮が、理由じゃないの。
問題があるとしたら、私自身。
……だけど……
「……大丈夫よ」
繋がれた手を、ぎゅっと握り返す。
「もうすぐだから、緊張しちゃってるだけ」
「……瑠璃」
「本当に何でもないの。
……蓮と一緒なら、眠れるわ」
「………」
……尚も心配そうな蓮と、一緒にお店の外へと歩き出した。
“ 蓮を幸せにできるのは、やっぱりあんたしかいない ”
瀬名さんが言ってくれた言葉を
チクリと痛む胸に抱いて……