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好きにさせて
第7章 誓い

・・週末の小夜・・



「藤沢」


「ん?」


「最近、野崎来てる?」


「うん、来てくれてるけど
何か用?」


「いや、別に。

そういえば藤沢
しばらく恋人はいらないって
言ってたけど…あれなんでだ?」



「う〜ん…

まだ結婚考えられないからかな…

この歳だと
きっと相手は
すぐ結婚考えちゃうでしょ?
その気もないのに
相手に悪いかなって」



「そっかぁ…
じゃあさ
結婚はまだ先だって
理解してくれる奴と
付き合えばいいじゃないか」


「…いつ…

結婚する気になるか
正直分からないし」



「なるほどな

なら
まだ結婚考えないくらい
すげー年下とか?」


「歳下は…ちょっと…」



「なんだよ
もしかして前の旦那
年下か?」



「あ〜…うん」



「そうだったのか…
もしかして離婚の理由って
旦那の浮気だったり?」



「浮気も…あったかもね(苦笑)
わからないけど。
もう、いいじゃない
理由なんて」



「そうだよな。
ごめんな変なこと聞いて」


「ううん。
気にしないで」


「藤沢…」


「ん?」


「野崎とかはどうなんだよ」


「え?」


「あいついい奴だし
一応、年下じゃねーし
付き合ってみれば?」


「私なんて…だめだよ」


「いやいやいや
そんなことねーよ」



「そんなことあるよ。

野崎くんは
いい人だから
私なんかじゃだめ」



「何言ってんだよ。
野崎には藤沢で十分!
てゆーか
あいつには
もったいないくらいだぜ?」



「ありがとね、平田くん。

でも
ほんとに
私なんかじゃなくて
た、たとえば
もっと年下の・・・
可愛い女の子が
お似合いじゃないかな」


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