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好きにさせて
第11章 距離

尚の住む部屋が見えなくなると
私はタクシーも拾わず
とほとぼと歩いた


時計はまだ
9時半にもなってない

このままタクシーに乗ったら
あっという間に
家に着いてしまう

まだ起きてる親と
顔を合わせたくない私は
ただただ
歩いていた


尚の部屋から
持ってきた荷物は重く
その中身を思い出すと
また
涙が溢れる


尚が
手触りが好きだと言ってくれた
パジャマ

尚が
いい香りだと
言ってくれた
ヘアクリーム…


そういえば
シャンプーは
置いてきちゃったな…


あ…エプロンも


尚、捨てちゃうかな

もう
捨てちゃったかな…


でも
仕方ないじゃない


もう
あの部屋には
行っちゃだめなんだから


尚に
甘えられないことも
あの部屋に
行けないことも
もしかしたら
もう
尚には会えないかもしれないことも

辛いけど

悲しいけど

仕方ないことで

もう
どうしようもない
ことなんだから

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