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好きにさせて
第2章 二人

熱燗を飲み始めると
茜も少し酔いが回り
二人で思い出話に
花を咲かせた


右隣りに座る茜は
真っ直ぐ前を向いて座ってて
俺は半分茜の方に身体を向けて
酌をしてやりながら
茜を観察した


子供の頃から
可愛いというより
綺麗な顔をしていた茜の横顔は
相変わらず鼻が高く
なかなかの美人やけど

昔より
目尻が下がって
優しい雰囲気が増し
今の方が
えぇ女に見える


しばらくすると
リラックスしてきたのか
茜は軽くまとめていた
髪止めを外して
肩に髪を下ろすと

その髪は
ふんわりとゆるくうねっていて
それがより一層
やわらかな雰囲気を
かもしだした



白いシャツ

ゆるりとした
セミロングの髪

少し酔った微笑み

お猪口を持つ
細く白い指


そして


時々
俺に視線を合わせて
イタズラに笑う茜




そんな茜を見てると


俺は

単純に


…素直に


茜とセックスがしたい
と思った

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