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好きにさせて
第14章 本心

けど

茜の返事は
普通で

「うん、そうだね」

俺と同じように
笑顔やった



あーなんや
俺はちょっと
考えすぎなんやろか…


そりゃそうやな


世の中には
子供はいっぱいおって
いつでも遭遇する

その度に
こない気いつこうてたら
話もでけんもんな


「尚?」


「な、なんや?」


「ありがとね」


「何がや」


「思ったこと
言ってくれて」


「え?」


「前の旦那さんはね
子供を見ても
私に気を使って
可愛いなんて言わなかったの」


「あーすまん、俺、つい」


「違うの。
尚はそれでいいの。
その『つい出てしまう言葉』を
我慢し過ぎて
前の人は疲れちゃったんだと思う」


「……」


「だから我慢しないでね?
疲れて…欲しくないから」


疲れて
別れるなんてことに
なりたくないから


「わかった。
そのかわり」


「?」


「デリカシーのない事
言い過ぎたら
怒ってくれな?」


「うん、わかった」


「うん」


「さっきの子達
可愛いかったね」


「せやな」


「どんなおやつ食べたんだろ」


茜は
さっきの子供達のことを
想像して
一人でクスクスと
笑ったりしていた

それを見ながら俺は
こんな会話を
してもええんやな…と
ホッとしながらも

茜のことが
少し

心配になった


そして

茜の言う
『思ったことを言う』
というのは

あの子達を『可愛い』
と言うんやのうて


私もあのくらいの歳の子
育てたかったな

とか

もし俺と茜の間に
子供が産まれてたら
どんな子やったやろうな

とか

そーゆー会話が

ほんまの『思うたこと』
なんちゃうやろうか…


と、思いながら
俺は茜の手を握り続けた



茜こそ

疲れてしまわへんようにと
祈りながら
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