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好きにさせて
第14章 本心



「風呂、入ろ。
早うあったまらんと…」


「……うん」


茜は顔色が悪く
言葉も
…まるで抜け殻


それは
寒いからだけでは
ないやろうけど
俺はとにかく
茜の震えを止めてやりたかった



広く
持て余す程のバスタブ

その一角に
俺達は寄り添うようにして
身体を沈めた


「熱っ…いな…」


「…ん」


相変わらず
無口な茜を

俺の事を
嫌いになったと言った茜を
俺は勝手に抱きしめ


「・・・・」


茜の髪に顔を埋めた


なんで茜は
『別れる』やなんて
言い出したんやろう

あの幸せそうな家族を見て
俺に申し訳ないと
思うたんやろうか


俺は

結婚しようなんて
言うてないのに


まぁ
言葉にせんかっても
それを俺が望んでるんは
分かってるやろうし
結婚せんならせんで
それもまた


茜にとっては
心苦しいんやろう


そんなことを考えながら
俺は茜の肩に
湯をかけてやった


あぁ・・

このまま
何も考えんと
二人で生きていけたらええのに



「大丈夫か?」



「・・ん」



「少しは
あったまったか?」



「・・うん」



「ほな…よかった」






「ごめんね」







「気にせんでえぇ」

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