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好きにさせて
第4章 約束
・・約束の月曜日


茜とは現地集合になった


早めに着いた俺は
『先に入ってるな。
野崎で予約してるから』
そうメールを送信し
店に入ろうとすると

「お待たせ」

背後から
可愛いらしい声が聞こえた


「おぉ、今来たとこなんや」

茜は
俺を見つけて
嬉しそうに笑っていた

「よかったぁ、会えて。
このお店はじめてだから」

「俺もはじめてやねん」

「そうなの?」

「実は後輩に
教えてもろうてな。
あー、続きは中でしよか」

「うん」


店に入ると
わりと落ち着いた雰囲気

俺と茜は
お互いの好みを聞きながら
オーダーをすませた


「俺、まだこの辺
よう知らんから
後輩に教えてもろて
予約したんや」


「そうなんだ。
とってもいいお店ね」


「せやな」


「あ、そうだ、お土産は?」


「あ〜土産は家や」


「え?」


「家の冷蔵庫に入ってる」


「忘れちゃったの?」


計算通りやで


「いや、どうせ帰り
茜送って行くから
そん時家に寄ってから
渡そう思うて。
冷蔵しとかなあかんやつから」


「そっか。
うん、わかった。
じゃああとでね」


部屋に入っても
かまへんで
ちゅう意味やねんけど

天然の茜には
伝わってないみたいやった



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