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好きにさせて
第6章 添い寝


そこで俺は
キスをやめて
茜を見つめた


わざとや


どんな顔をすんのか
見てみたかった


せやから
俺は
茜の手を握ったんや


顔を隠されへんように


「や…尚……」


茜は見られてんのが
恥ずかしいのか
俺から視線を外すどころか
顔を背けて
俺に横顔を見せた


「可愛らしいなぁ。
耳、真っ赤やで」


そう言うと
茜は横を向いたまま
ほっぺたを膨らませた

あかん

惚れた弱みやな

お前の行動ひとつひとつが
全部気に入ってしゃぁない

ほんまにもう
このまま
裸にさせたいくらいや


「もう意地悪せんから
こっちむけや」


俺はそう言って
茜に覆いかぶさるのをやめて
握った手もはなし
茜の隣に寝そべると

機嫌を直したのか
茜はゆっくりと
俺の方を向いて

また

ちょっとだけ
俺の髭を触った


「大人になったよなぁ」


「え?」


「中学の時は
こんなことできんかったもんなぁ」


「・・そうだね」


「あの時
キスしてたとしても
こんなんせぇへんかったやろ」


「・・・うん」


「俺、勃ちそうやったわ(笑)」


「ほんとに?」


「ほんまや(笑)
せやから途中でやめたけど
ほんまはもっとしてたかったんやで?」


その瞬間

茜が
ちょっとだけ
エロい顔をして

それに誘われるように
俺はまた
茜の舌をひと舐めした


「ありがとうな
俺の頼み聞いてくれて」



「ううん、私も・・・」





したかったから



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