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孤城の中のお姫様
第4章 第4章 『池田優美(いけだゆみ)』〜私立S大学医学部2年生〜
姉と私は、入学金だけで一人1000万円かかっている。
そのほかに、入学初年度は学費も納入するから、私たち姉妹の医学部入学時はそれぞれ、1600万円はかかっている。
父が共同経営で開業し、副理事長と副院長兼診療部長になっていなかったら、私たち姉妹の私大医学部入学は無理だったかもしれない。
母は医師と言っても、大学病院の勤務医だから、基本給は他の学部の講師のお給料と一緒だ。それに、さまざまな特別手当が付くから、一般学部の講師より手取りは多いが、大企業の中間管理職並だと思う。
父の病院の経営が安定して、やっと、東京のN区に100坪の大きなお家を建てて住めるようになったし、世の中のお嬢様の仲間入りをしたのも、中学生から都心の中高一貫で三大女子校の一つ、Y谷F学園に入った頃からのことだ。
そのほかに、入学初年度は学費も納入するから、私たち姉妹の医学部入学時はそれぞれ、1600万円はかかっている。
父が共同経営で開業し、副理事長と副院長兼診療部長になっていなかったら、私たち姉妹の私大医学部入学は無理だったかもしれない。
母は医師と言っても、大学病院の勤務医だから、基本給は他の学部の講師のお給料と一緒だ。それに、さまざまな特別手当が付くから、一般学部の講師より手取りは多いが、大企業の中間管理職並だと思う。
父の病院の経営が安定して、やっと、東京のN区に100坪の大きなお家を建てて住めるようになったし、世の中のお嬢様の仲間入りをしたのも、中学生から都心の中高一貫で三大女子校の一つ、Y谷F学園に入った頃からのことだ。