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孤城の中のお姫様
第2章 山川静香(やまかわしずか)〜都内有名私立大文学部4年年〜
車は元来た道を引き返して走った。夕焼けが美しい夏の空だった。

「もうすぐ海ともお別れです。」

「ねえ、相沢は今日は泊まるんでしょう?」

「ええ。離れに、秘書の部屋がありますから。」

「じゃあ、寝るまで私のお部屋で一緒に過ごさない?私、あのだだっ広い和室、ちょっと怖いの。1階には、大きな仏壇があるし、あの家、天井もやたらに高いでしょう?」

「それはできません。」

「なんでよ。私が頼んでるんだから、大丈夫よ。」

「10時には、警備をかけますから、玄関はもちろん、窓も鍵をかけなくてはならないことは、静香さんもご存じでしょう?」

「知ってるわ。私を閉じ込めに山本さんが毎晩来てたもの。」

「そういうことです。」

「山川先生の大切な静香さんを、お守りするのが、私の仕事です。私が不審者になってどうするんですか?10時までなら、食堂でお付き合いしますよ。」

「嫌よ。まだその後も起きているもん。」

「決まりですから。」

「いいわ。もう相沢には頼まないから。」

「ゆっくり、お休みしてください。明日は、東京に帰りますよ。」

(何よ格好つけて…警備なんか私が解除しちゃうわ。私のマンションと同じ警備会社だから、私だって、解除の方法は知ってるんだから。)
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