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第2章 山川静香(やまかわしずか)〜都内有名私立大文学部４年年〜

しばらくすると相沢圭司が部屋に戻って来た。

｢静香さん、とりあえず、今はこのバスタオルを身体に巻いて、靴下を履いて、パジャマと下着は手に持って、母屋の浴室でシャワーを浴びて、１時間でも寝てください。｣

｢母屋の警備は？私、解除しちゃったよ。｣

｢それは私が戻しておきます。一時解除した記録は警備会社にしかわかりませんから。後で山本さんから聞かれたら、夜風に当たりに、外を散歩したとでも言い訳をしてください。｣

｢うん。わかった。圭司ありがとう。またおやすみのキスをしてっ！｣

今度は、一瞬ではなく、長く長く唇を重ねて、舌も絡め合ってのキスだった。

私はその後、母屋に戻り、シャワーを浴びて、シャンプーを済ませ、髪を乾かし、２階の部屋に戻った。

すでに、空が白みかけていた。