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あるマンションでの出来事
第1章 いつもと同じはずの日常
時間は日付が変わろうとしている午前0時前、甘く深い声が部屋を染める。部屋の電気は着いておらず、夜道を明るくしている街灯の光が、かろうじて部屋の中を薄暗くしている。



「茉莉…今日もここは弱いね…」



男は、そう言って茉莉の首筋を舐める。
男の舌が移動すると、男の首に回した茉莉の腕から力が抜ける。無防備になった体に訪れる快感は徐々に増していく。ついに、茉莉の体は跳ね上がり、大きな吐息と共に喘ぎ声を漏らした。



「…あ…やめて…要…これ以上は…私…」

「…え…何?感じているのに止めるの?」

「だって…はぁ…あ…あぁっ!もう…ん…」

「茉莉…これからだから…」



要は茉莉の唇をキスで塞ぐ。ついばむようなキスから舌を絡ませ、互いを求めるようなキスに変わり、要の手は優しく茉莉の柔らかく豊満な胸の先端を刺激した。
塞がれた唇から洩れる声。
体を刺激されるほど茉莉の体から力が抜けていく。そんな茉莉の体と反応を要は楽しむように、ゆっくりと時間を掛けて指先を躍らせた。



「か、要…ん…」



要の指が茉莉の下半身へ到着する。優しく撫でながら、要の指は茉莉の下着の中へ侵入した。
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