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第1章 新しい始まり

この寮もとても豪華。

お屋敷ほどではないが、庶民が暮らすにはもったいないほど。

拓海様と鞠子様が、日頃この家に仕えている人たちに感謝を込めて建てたというこの建物は、ただの使用人が住むには贅沢すぎる設備が整っている。


各部屋にトイレ、バス、洗面台、簡易キッチン、その他生活に必要な家電や家具は全て備え付け。


そして自由に２４時間入れる大浴場、プール。


食堂の隅にはカウンターがあって、常にいろいろな種類のお酒が並び、各々好きなだけ飲むことができる。



こんないたれりつくせりな職場がほかにあるだろうか？


何かとんでもないことがこの先起きるんじゃないか？！

悪いこととか、なんかいろいろ！！






この時のあたしの予感は、近い未来に現実のものとなる。